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2024年度受講生合格のお知らせ

vtmcとしてスタート前に、遠藤が国試勉強を指導したお二人が今年度合格されました。過去問をときながら勉強するスタイルで勉強されていたので、今年提案している方式は効果があると実感できました。 2025年度は、指導方法を緻密にしてお届けできますので、お役に立てると考えています。

国試勉強に最適な科目数

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 国家試験対策学習は 俯瞰→凝視→反復 で進めるのが一番効率的であることをお伝えしました ( 資格試験とvtmcの教育方式① ) 最初の俯瞰としては、過去問を解きながら30秒以内にその設問の科目と大項目を答えてもらう予定です。できない問題だけを、すぐに繰り返しますので、正解できないことに心理的負担を感じないようにすることで「覚えていなくても、すぐに覚えられる」と感じてもらえると思います( 肩の力を抜いて問題を解くための仕組みを準備しました )。 ここで大事になるのが、思い出してもらう科目と大項目です。これらは、勉強する人がもっとも記憶しやすい項目設定になっている必要があります。実際に大学で学んだ科目は細分化されており、分類記憶には向かない可能性があるのです。 ChatGPT4作 いろいろ検討して、結局1980年代の獣医学で設定されている科目が基本になることがわかってきました。それぐらいの科目数の場合には、国試の過去問を見ると、5秒以内で科目と大項目を答えられるようになります。vtmcではそのためのテキストを準備します。

試験のヤマは教えるより思いついてもらいます

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 これまでのブログで、「ここが試験に出る箇所」に関する説明がなかったことにお気づきでしょうか。 vtmc主催の遠藤は1999年から25年間、「試験に出るところは教えるより気がついてもらったほうがずっと効果がある」ことを見てきました。 試験対策に困っている学生さんに効果的な質問をすると、自分の知識と資料を組み合わせて説明してくれるようになります。多くの場合、その説明がまとまっていて、まさに試験に出るところでした。遠藤の大切な役割は、「すごい!! 君はポイントがわかっている!!」と褒めることでした。 ChatGPT4作 これらの経験から、vtmcでは、基本的には試験のヤマを教えません。自然に試験のヤマを参加者ご自身で考えて、お話していただける教育方法を取ります。そうすると、派生的にいろいろな科目で、重要なポイントを自分で考えられるようになります。 vtmcが一番大切にしたいのは、参加してくれているヒトの能力に感心することです。

分かりやすく学べる仕組みとしてローカル生成AIを準備中です

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ChatGPTやPerplexityなどの 生成AIは、大量の情報に基づいて、知りたいことを説明してくれます。でも、資格試験の勉強では、たくさんの情報ではなく、その資格に必要な情報から説明してほしいものです。 最近注目されているのが、大切なことだけ説明してくれる生成AIを作ることができる、ローカル生成AIです。自分のパソコンにChatGPTのような生成AIをインストールして、自分専用に学習させる仕組みです。 vtmcでは、獣医師国家試験勉強用のローカル生成AIを探してきましたが、半年前にはローカル生成AIは全然使い物になりませんでした。 北海道庁の場所を尋ねたら、「ブログは要約することが重要です」との回答でした。生成AIの知識ではそうなるようでした。それが、最近インストールしたローカル生成AIでは「北海道庁は札幌市中央区にある道庁赤れんが庁舎に所在しています。」と答えてくれます。まともにお話しできます。しかも、このローカル生成AIは、これまで蓄積してきた国試対策情報で学習させることができます。 ChatGPT作 そして、私はeラーニング用の小テストを自前のプログラムで作って公開することができるようになりました。これを生成AIと組み合わせると大量の問題を準備して、学習者に合わせて最適な問題を提供できます。 https://www.vtmc.tech/2025/03/blog-post_8.html さらに、ローカル生成AIと自前のeラーニング小テストを組み合わせると、「話し相手つきeラーニング小テスト」をいずれ準備できます。 学習者が問題を解けないとき、「実はこの前解けていた***と同じ知識で解けますよ」と説明してくれるような小テストシステムです。 まだしばらくかかりますが、7月までには準備できるかもしれません。

肩の力を抜いて問題を解くための仕組みを準備しました

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 これまで国試対策をお手伝いしてきて、楽な気持ちで問題が解けて、確実に解けるようになる方法はわかっていました。50-80問ぐらいの問題をGoogle formsなどで解いて、解けなかった問題だけをもう一度できるようにすることでした。 実際にこの方法はとても効果を上げました。 「分からなかったら、ちょっと調べてもう一度解けばいい」と考えるだけで、肩の力を抜いて取り組むことができます。過度の緊張やストレスは記憶の効率を下げることが知られているからです(https://www.akamon-clinic.com/memory/)。自分にちょうどあった問題数で進めると、内容も自然に覚えられます。 でも、Google formsは合計点は算出してくれても個人別にどの問題が正解しているかを記録してくれません。それで、個人別に回答した選択肢を集めて正解と比較して正解した設問を割り出すプログラムを作って、受講生に、正解しなかったセットを作り直して受験してもらってました。これでは、私が大変です。 それで、試験問題をGoogle formのようにうまく出してくれるサイトを探しました。実現できそうなサイトはあるのですが、どれも使用料が結構するのに、何ができるかは分からず、逡巡していました。結局5年間、私はそんなサイトを探していました。 それで、大学を定年退職してから、猛勉強して、Google formsのように試験問題を解ける、また、受験生別に何番の問題が正解しているかを収集して、不正解だった問題だけを新たな問題集にできる。そんなプログラムを作ろうとしてきました。 それが、選択問題テストというのは、思ったより複雑なデータの構造を持っていて、作るのがとても難しく、この1年でも5回以上、挑戦しては敗退していました。 努力の結果、とうとうシステムが動きました。受講生にも公開することが可能です。画像を追加することも、受験時間を記録することも、そして、できなかった問題だけの問題集をすぐに作ることもできます。 遠藤作小テストプログラム回答画面 今年はこれを使います。

歩きやすい道が一番遠くまで行ける道

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 vtmcの方針は「歩きやすい道が一番遠くまで行ける道」です。これは、努力の積み重ね方を象徴した言葉です。遠藤は教員生活を続ける中で、PythonプログラムやAI開発などに挑戦してきましたが、その挑戦を続けるための最も成功した方法は、大きな目標の達成のためには、小さくて、すぐに実現できる目標を設定することでした。 ChatGPT作 要するに、うまく行くことを繰り返すようにすると、一歩一歩は小さくても大きな目標を達成できるということです。もともとは、きゃりーぱみゅぱみゅさんのラジオ番組で真心ブラザーズという歌手の方がお話しされたのですがどう探しても出てこないので、もし、見つからなければ遠藤のオリジナルとさせてください。 国試勉強に適用すると、「できることを勉強する」「できなくてもすぐにできると思えるように勉強する」ことです。これまで見てきた、国試に受かる皆さんは、ほぼ例外なく、過去問を解説するときに楽しそうでした。このスタンスに、再挑戦される皆さんを持っていくのが、vtmcの方針です。

遠藤の教育経験とvtmcで提供する教育

 実は、20年以上にわたって個人的に国家試験に受からなかった方の学生さんの学習をお手伝いしてきました。私は2024年3月末まで現職の教員でしたので、お手伝いは休日の夜などに行ってきました。 獣医学での試験に関する悩みに考え始めたきっかけは、1999年でした。 酪農学園大学に着任後に科目の勉強や国家試験勉強がなかなかうまくいかない学生さんから勉強の相談を受けました。自分自身が出身の獣医学部では成績が下位で、国家試験の勉強でもギリギリで受かったという経験から、勉強に困ったときの気持ちや解決方法をいくつか知っていたので、相談に乗れそうに思いました。 相談を受けた学生さんのうちには、私の助言がフィットする方が結構いて、科目の試験に合格して単位を取れたというお話を聞けるようになりました。 その中で、私のアドバイザー担当の中に、特にどうしても試験の合格が大変という学生さんがいたので、毎週時間を決めて教員室に来てもらって相談に乗るようになりました。毎年のように要望があったので、人数を3人ぐらいに拡大して、相談に乗るグループに「勉強部」という名前を決めて、個別に試験対策資料の準備に関する相談などに乗りました。 勉強部の活動で良く分かったことが、「肩の力を抜く」ことの重要性でした。一生懸命努力して勉強すること自体は素晴らしいのですが、それで成果が出ないと、勉強することが辛くなります。そのような時には、「そんなに完璧に理解しなくても合格できるように勉強すれば良い」と思って、まず単純に覚えることだけを覚えて、理解することに関して、覚えた言葉で本人が話してみると試験で成績が取れたそうです。それで、学生さんに不得意な科目のお話しをしてもらって、私が聞き手になってお話を聞く学習法ができました。 その後、相談に乗っていた学生さんたちも国家試験を受けるようになり、国家試験の勉強についても助言をするようになりました。退職3年前の2022年度からは、4人の既卒生と毎週日曜日にWeb会議をしながら受験対策をはじめました。2023年度には前年度に合格できなかった既卒生を指導して合格してもらうことができました。退職後の2024年度は新しい人を迎えて、Web上のテストと生成AIを部分的に使う方法で勉強してもらいました。 学習方法については、退職後の2024年4月からは、私が勉強する時間ができました。そ...