遠藤の教育経験とvtmcで提供する教育
実は、20年以上にわたって個人的に国家試験に受からなかった方の学生さんの学習をお手伝いしてきました。私は2024年3月末まで現職の教員でしたので、お手伝いは休日の夜などに行ってきました。
獣医学での試験に関する悩みに考え始めたきっかけは、1999年でした。
酪農学園大学に着任後に科目の勉強や国家試験勉強がなかなかうまくいかない学生さんから勉強の相談を受けました。自分自身が出身の獣医学部では成績が下位で、国家試験の勉強でもギリギリで受かったという経験から、勉強に困ったときの気持ちや解決方法をいくつか知っていたので、相談に乗れそうに思いました。
相談を受けた学生さんのうちには、私の助言がフィットする方が結構いて、科目の試験に合格して単位を取れたというお話を聞けるようになりました。
その中で、私のアドバイザー担当の中に、特にどうしても試験の合格が大変という学生さんがいたので、毎週時間を決めて教員室に来てもらって相談に乗るようになりました。毎年のように要望があったので、人数を3人ぐらいに拡大して、相談に乗るグループに「勉強部」という名前を決めて、個別に試験対策資料の準備に関する相談などに乗りました。
勉強部の活動で良く分かったことが、「肩の力を抜く」ことの重要性でした。一生懸命努力して勉強すること自体は素晴らしいのですが、それで成果が出ないと、勉強することが辛くなります。そのような時には、「そんなに完璧に理解しなくても合格できるように勉強すれば良い」と思って、まず単純に覚えることだけを覚えて、理解することに関して、覚えた言葉で本人が話してみると試験で成績が取れたそうです。それで、学生さんに不得意な科目のお話しをしてもらって、私が聞き手になってお話を聞く学習法ができました。
その後、相談に乗っていた学生さんたちも国家試験を受けるようになり、国家試験の勉強についても助言をするようになりました。退職3年前の2022年度からは、4人の既卒生と毎週日曜日にWeb会議をしながら受験対策をはじめました。2023年度には前年度に合格できなかった既卒生を指導して合格してもらうことができました。退職後の2024年度は新しい人を迎えて、Web上のテストと生成AIを部分的に使う方法で勉強してもらいました。
学習方法については、退職後の2024年4月からは、私が勉強する時間ができました。それで、それまで研究につかっていたAIに加えて、生成AIを活用する技術を習得して、受験対策システムの構築を準備しました。
それで、2025年度には、学生さんの勉強をお手伝いしてきた経験と、最先端の生成AI技術をつかって、できるだけ楽に国家試験準備を進められる仕組みを構築することにしました。
なにやら難しそうですが、最先端の技術をうまく使うと、全然難しくなく普通に使えるものになります。生成AIとして多くのヒトが使っているPerplexityやChatGPTなどは好例です。
大体の方向性と最低限の教育資源はあるのですが、2025年度は一部の問題集やテキストを参加者と話し合いながら整えていきます。そのため、2025年度は参加者を最大4人に限定させていただくわけです。
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